【Paralympic Tokyo 2020】ボランティア活動を終えて【言語サポート】

東京2020パラリンピック
ソウ
ソウ

こんにちは!

Ookini39オオキニサンキューブログ管理人のソウです。

2021年8月24日から9月5日まで開催された「東京2020 パラリンピック」ですが、期間中7日間ボランティア活動に参加してきました。

オリンピックスタジアム内
今回のブログでわかること
  • パラリンピックボランティアでお手伝いさせていただいた役割について
  • 言語サポートチームに必要だと思ったスキル
  • 国際大会で言語サポートボランティアをしてみたい方へ
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私が参加させていただいた活動について…

ソウ
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パラリンピックで言語サポートのボランティアをさせていただきました!

私の場合、陸上競技が行われていた国立競技場(オリンピックスタジアム)の言語サポートチーム(「LAN」チームと呼ばれていました。)に配属となりました。

参加前に予習に使った資料と、大会中につけていた腕章。日本語、英語、スペイン語が話せることを示唆しています。

主なミッションは…

インタビュー時の通訳

会場の地下に用意された専用エリアで、競技が終わったパラアスリートジャーナリストインタビューをします。国際大会とあってジャーナリストも海外の方がほとんでした。

ですので、選手とジャーナリストのコミュニケーションがスムーズに進むよう通訳としてサポートします。

質問は決して難しいものではなくメダルを取った感想や、競技の振り返り今後の展望などについての質問が多かったです。

また、インタビュー前にジャーナリストにあらかじめ質問内容を確認することもできました。

ただ、パラアスリートからの回答がどのような内容になるかはわからなかったので通訳する時はいつも緊張しました。

言語サポートチームのボランティアさんの人数は初日5名程でしたが、後半は多い時で10数名おり、様々な言語がカバーされ、さすがパラリンピックだと感心しました。

表彰式前の説明アシスト

表彰式の手順を選手に説明するセクションがあるのですが、日本語や英語だとコミュニケーションが難しいアスリートもいるので、その方の言語で説明する必要がありました。

説明の主な内容

  • 選手間でソーシャルディスタンスを維持すること
  • 表彰式中はマスクは外さないこと
  • 表彰台で名前が呼ばれたら一歩前へでること
  • メダルと花束はパラアスリート自身がとって、メダルは自分でかけること
  • ガイドランナーがいる場合は、パラアスリートに変わってガイドランナーがメダルをかけること…etc.

ドーピング検査時の通訳

ドーピング検査の際、お医者さんからの説明や指示を通訳する仕事になります。

現場には英語が話せる方もいるので、私はドーピング検査でサポートをする機会はありませんでしたが、中国語ロシア語のボランティアさんは結構な頻度で駆り出されていました。

言語サポートチームに必要なスキルとは…

シゲ
シゲ

言わずもなが、言語スキル…?

ネイティブレベル並みの言語スキルがあると理想的ですが、私のような純日本人にはなかなか厳しい部分がありました。

英語で言うと、最低でも英語検定1級TOEICスコア900以上は必要かと思います。

しかし、実は…

日本語と英語のスキルだけでなく、他の言語も話せるスキルがあればと重宝されました。

日本の選手が活躍する競技では、日本語と英語のスキルはもちろん重要なのですが、陸上競技では

・中国語

・ロシア語

・スペイン語

・ブラジルポルトガル語

・フランス語

・アラビア語

上の言語圏のボランティアさん達が大活躍する結果となりました。

ジャーナリスト陣は英語を話す方がメインだったので、彼らとのコミュニケーションがスムーズに行くようにヘルプできる必要があり、英語とその他の言語間の通訳ができる必要がありました。

私の経験則ですが、日本人だと、英語以外の言語を勉強している方は、日本語とその言語の通訳はできても、英語とその言語の通訳は苦手だったり、慣れていないという方が多いように見受けられます。

私も、「日本語と英語」、「日本語とスペイン語」の通訳は過去にも経験はありましたが、今回は「英語とスペイン語」で通訳する必要がある場面があり、初体験だったためかなり焦りました。

短いインタビューですが、なんとか「英語とスペイン語」で通訳をやりおえた時は、心底ホッとしたのを覚えています。

将来、国際大会で言語ボランティアとして参加したいと考えていらっしゃる場合は、今勉強している言語を英語でも通訳ができるように練習することをお勧めします。

協調性と謙虚さ…

通訳は個人の実力次第….と思われがちですが、こういった国際大会の場合は少し違います。

言語サポートボランティア同士で情報交換をしたり、お互いの苦手な部分を補いながらサポートしていきます。

数カ国を自由自在に操る方でも、誰もおごった態度をとる方はおらず謙虚な方ばかりで、些細な質問にも嫌な顔をせず教えてくれました。

また、スムーズに活動するためには現場のルールを遵守し、勝手な行動は許されません。

その上、ボランティアを管理しているマネージャー陣も、ボランティア1人1人が通訳サポートを経験できるように気を遣ってくださり、サポート業務を上手く割り当ててくださいました。

そのような気持ちに応えようと、チームメンバーの協力体制も自然に強くなっていきました。

もちろん、ジャーナリストの質問と、パラアスリートの回答や気持ちを正しく伝えることが通訳としては一番大事ではありますが、協調性や謙虚な姿勢なくしてはボランティアとしては失格なのだと実感しました。

ボランティア通訳として国際大会に参加してみたいと思っている方へ

プロの通訳の方も現場にはいらっしゃいますが、まだまだボランティア通訳の需要は高いかと思います。

通訳・翻訳機の性能がどんどん上がっている中、通訳者の手を借りる必要のない場面も増えていくでしょう。

でも、選手の感情まで汲み取って通訳・翻訳できるようにはまだまだならないのが現状です。

いつかボランティア通訳をしてみたいと思っている方は、諦めずに、そして楽しみながら勉強を続けてください。

今勉強をやめてしまい、準備を怠れば、いざ機会が訪れた時、その機会を自分のものにすることはできないからです。

今回、非常に貴重な体験をさせていただいた感謝の気持ち以上に、自分に不足している部分も十二分に知ることができたので、私もまだまだ精進したいと思います。

パラリンピックのシンボル「スリーアギトス」の前で写真を撮ってもらいました。

チームメンバーとの写真もたくさん撮っていただきましたが、プライバシー保護の為、私ソウが1人で写っている写真でご容赦ください。

今回のまとめ

ソウ
ソウ

いかがでしたでしょうか?

人生100年時代、いろんなことにチャレンジしようと思っています。

今回のボランティアもそんな気持ちから応募しました。

コロナ禍で1年延期となりました。

その間、ボランティア活動を辞退しようかと考えたこともありましたが、辞退せずに本当によかったと感じています。

また、参加に向けて協力してくれた相方のシゲや、参加時に至らないところが多々ある私をサポートしてくださったボランティア仲間、言語サポートチームのマネージャーの皆様には感謝しかありません。

パラリンピアンの方々にもたくさん勇気をいただきました。ありがとうございました。

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