こんにちは! オオキニ39(サンキュー)ブログ管理人のソウです。
突然だけど、胸が熱〜くなるマンガってない?
一気見したくなるような作品!
社会の問題を扱う重厚さと、恋愛、青春要素があるといいなぁ。
いいのあるで〜!
タイトルは「BEASTRS」(ビースターズ)。
板垣巴留(いたがきぱる)先生の作品だよ。
コミックも最終巻が1月に出てるから一気読みもできるし、先週3月24日にアニメも最終回の放送があったばかり。
「BEASTARS」のとはどんなお話? (基本情報)
今回紹介する「BEASTAS」(ビースターズ)は、人間以上に人間臭い動物たちが住む世界が舞台。
彼らの社会のテーマ「肉食獣と草食獣の共存」を軸にくりひろげられる「動物青春群像劇」「動物版青春ヒューマンドラマ」です。
そんな世界の名門校「チェリートン学園」で起きた事件から物語は始まります。
草食獣の生徒が食殺!
どうやら肉食獣の生徒に殺されたのではないかという噂が…
衝撃的なスタートです。
肉食獣と草食獣が共存する世界=仲良くわきあいあいと生活している世界
を想像していましたが、とんでもない勘違いでした。
一見平和に見える世界でも、肉食欲を抑えて生活する肉食獣、いつ食殺されるかわからない危険と常に背中合わせの草食獣がいろんな悩みを抱えながら生きています。
食殺事件を発端に、肉食獣と草食獣の生徒たちが織りなす人間模様…
おもしろくないわけがない!
BEASTERSをよむべき3つの理由!
折り紙つきのおもしろさ
この作品は2018年に「マンガ大賞2018」大賞を受賞しています。
その他にも数々の賞を受賞
- このマンガがすごい!2018 オトコ篇2位!
- 手塚治虫文化賞 新生賞受賞!
- 第42回講談社漫画賞 少年部門受賞!
- 第21回文化庁メディア芸術祭賞 漫画部門新人賞受賞!
作品の「おもしろさ」が裏付けられていると、読んでみたくなる。
なぜそこまで賞を総なめしたのか?
その理由を自分で確かめたくもなるよね。
魅力的なキャラクターが織りなす複雑な人間模様が魅力的
主人公「レゴシ」とヒロイン「ハル」
ある夜ハイイロオオカミの「レゴシ」が本能にかられて襲ってしまったネザーランドドワーフ種のウサギ「ハル」。
「レゴシ」は本能にあがらいなんとか「食殺」の加害者とならずに済んだのですが…
後日、襲ったのが自分だと気づいていない「ハル」と「レゴシ」は再会します。
そこから「レゴシ」の心に芽生える複雑な感情は捕食者として草食獣にいだく「食欲」なのか、それとも…
主人公の「レゴシ」は大型肉食獣でありながらその本能に嫌悪感を抱き、草食獣を守るべき存在だと感じています。
なので、「肉食獣」の本能が表にでないように日頃から最善の注意を払う心優しい17歳です。
一方、ヒロイン「ハル」ですが、かよわい草食獣の典型として描かれていると思いきや、勝気で、異性に関しては「レゴシ」なんかより何倍も経験豊富で奔放な性格です。
正反対の2人の「恋愛模様」がもどかしく、せつなく、そしてハッピーな気持ちにさせてくれます。
ちなみに、この世界では「同種族間」の恋愛、結婚が一般的で「肉食獣」と「草食獣」の恋愛は非常にまれ。
それが、大型肉食獣の「オオカミ」と小型草食獣の「ウサギ」の恋愛となれば、いろいろ障害があるわけです。
障害が多い方が「燃える」よねぇ〜恋愛って
絶対的カリスマ「ルイ」
チェリントン学園「演劇部」の部長であり全校生徒のあこがれの存在として描かれるアカシカの「ルイ」。
財閥の御曹司でもあり、容姿端麗で非のうちどころがありません。
誰からも完璧だと思われている「ルイ」ですが、強くあろうとする姿勢には何か理由があるようです。
物語序盤は、生まれ持った強さをひた隠しにする「レゴシ」が気に食わない彼ですが、ある事件をきっかけに強い絆でむすばれていきます。
それぞれ過去にいろいろあるのよねぇ。
あなたの心にも響くはず!主人公たちの葛藤や苦悩
自分の経験とオーバーラップさせながら読むと、青春時代に抱いた葛藤や苦悩と共通するところもあり、心がゆさぶられました。
例えば、10代の頃、同性に魅力を感じてしまう自分のセクシャリティーにすごく戸惑ったし、受け入れられず苦しんだ時期がありました。
これは、肉食獣である「レゴシ」が草食獣の「ハル」に恋愛感情を抱いてしまうことへの戸惑いや苦しみに似ています。
また、肉食獣と草食獣が「友人」や「同僚」として生活しているわけですが、裏では草食獣への「食欲」をおさえられずに、肉食獣が欲望を満たせる場所が出てきます。
これは、表では「友人」や「同僚」に対しストレートとして振る舞っている一方、「新宿2丁目」や「堂山町」(東京と大阪の有名なゲイタウン)に行って出会いを探すことに似ています。
たまたま、例として「同性愛者」である私の経験を引き合いに出してしまいましたが、ストレートの方でも恋愛や人間関係のおいて苦悩や葛藤ってあるわけです。
この作品を読むと、きっと心がえぐられる場面やセリフに出会えると思います。
この作品は、アクションもあるし痛快な部分ももちろんありますが、「心をゆさぶる」描写、表現が「評価が高い理由」の一つのようですね。
お勧めの楽しみ方(個人的見解です)
マンガも連載が終了しておりコミックも全巻そろっているこの作品。
アニメの放送も第2期の最終話が先週放送されたばかり。
コミックを一気読みしてから動画配信サービス「NETFLIX」でアニメ版を楽しむのもよいでしょう。
ただ、すでに「NETFLIX」の加入者であれば、まずアニメを全話一気に視聴した後、最終話の続きからコミックを読むのを試していただきたいです。
というのも…
私はこの年齢になって「続きを待つ」というのがどうしても我慢できない性分になってしまいました。
「早く続きが知りたい!」「続きはまだ読めないのか!」というフラストレーションにさいなまれるのが嫌なのです。
なので、おもしろい作品であれば一気に最初から最後までを味わいたい派です。
ただ、コミックを全巻読んでしまってからアニメを視聴すると「ストーリー」がわかっている分、新鮮さにかけます。
その点、コミックを読まずにアニメ版「BEASTARS」を視聴すると「すべてが新鮮」です。
そして「アニメ第2期」の最終話は「いい感じ」に今後の展開が気になる終わり方をします。
なので「はやく続きが知りたい!」という欲求にかられると思うので、コミックの12巻から最終巻(22巻)までを一気に読んでみてください。
きっと、読後の満足感はたまらないと思いますよ。
でも、アニメの続きに相当する12巻〜最終巻までを先に読んじゃうと1巻〜11巻は読まなくてよいってこと?
そこはご心配なく。
コミック側の方が、アニメでは描ききれなかったシーンが満載で新鮮に感じると思うよ。
話が濃いコミックを先に読んでしまうと、アニメ側で削られた場面や、演出の変更に気づいた時ガッカリしちゃうからね〜。
今回のまとめ
アニメ、コミックを一気見した「BEASTARS」のレビューはいかがでしたでしょうか?
ネタバレしないようにすごく触りだけを紹介することになってしまった感は否めないですが、青春ものといえど人生の酸いも甘いも嚙み分けた40代以上の方が読んでも面白い作品だと思います。
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