ブログを書くコツを教えてくれる本は色々あるけど、書くこと自体がつらい人って結構いるんじゃないかなぁ。
もちろん俺も「しんどい」。
じゃあこんな本があるよ。
読むと書くのが楽しくなると評判! 竹村俊助さん著の「書くのがしんどい」。
”書くのがしんどいそんなあなたが書けちゃうんです”
って書籍の帯に書かれてるね。
このフレーズ見ただけでも、読みたくなる人多いと思う。
「書くのがしんどい」には何がかかれているのか(概要)
極端にシンプルに内容を表現すると、私は上の「3点」だと解釈しました。
書くことが「しんどい」理由って私の場合は単純に自分の「書くことへの苦手意識(上手く書けない)」が嫌気につながり「しんどいなぁ」と感じていると理解していました。
しかし、「しんどい」と感じる要因はいくつもあって、本書は事例を交えて丁寧に対処方法を解説してくださっています。
一方、ブログを書くための指南書はたくさんあります。
ただ、書くことに苦手意識をもっている私のような初心者ブロガーさんの中には、指南書に書かれていることを実践する前に心が折れてしまう方もいるのではないかと思います。
書くことを「しんどい」ことから「楽しい」ことに変えたいと思っている方にとっては、ヒント万歳の一冊ではないでしょうか。
心に響いたフレーズ紹介
本書は「しんどい」理由をもとに6つのチャプターで構成されています。
- 書くことがなくてしんどい
- 伝わらなくてしんどい
- 読まれなくてしんどい
- つまらなくてしんどい
- 続かなくてしんどい
- 書けば人生は変わる
各章それぞれで、書くのが「楽しく」なるキッカケになりそうなフレーズがありました。
書くことがなくてしんどい
「自分のこと」を書こうとしなくていい
「書くことがしんどい」竹村俊助著p.28
そもそも「自分」について何かを語らなければと思ってしまうと、私のような凡人は困ってしまうわけです。
しかも、オリジナリティのある情報を発信しないといけないと思ってしまうと一向に書けなくなります。
ですので、「周りの出来事」「人から聞いたこと」を「あなた」を通して発信すればいいと、背中を押してくれている気がしました。
なんでも投稿してよい「雑記ブログ」を選んで正解だったなと思いました。
作家ではなく編集者、「書く」のではなく「編集する」というマインドで文章を編んでいくことを試してみてください。
「書くことがしんどい」竹村俊助著p.34
最初から完璧な文章を書こうとすると著名な作家さんでも行き詰まってしまいます。
そこには、編集者がいて、作家さんの原稿を何度も訂正・編集していくそうです。
書くことの素人である「初心者ブロガー」なら、最初から完璧な文章が書けなくて当然です。
あなたも、一度書いたものをしばらくしてから「見直し」すると、どこを修正するべきかに気付きやすかったという経験をしたことはないでしょうか。
なので、まずは後から修正するからいいやというスタンスで思いつくままに書く。
それを、一晩寝かせたあとに読み返すし、他人の文章を添削するように、リライトしていくわけです。
このやり方でよいと知った時、「書くのがしんどい」が少し楽になった気がしました。
伝わらなくてしんどい
伝えたいことが伝わらにもどかしさを経験したことはないでしょうか。
本書では、わかりやすい文章の定義を
ぼくがいちばんしっくり来ているのは、「読む速度と理解する速度が一致する文章」という定義です。
「書くことがしんどい」竹村俊助著p.79
確かに一回で理解できない文章って誰も読みたがらないし、読んでも正しく理解できてないことが多いです。
私は、メールや資料作成など色々な場面で文章を書きますが、正しくつたわっていなかったということを経験しました。
今までなら「口頭」でおぎなうことで問題にならずにすんだことも、今は、リモートワークが増え「対面」「口頭」でのコミュニケーションがとりづらいご時世です。
その時、大事なのは「わかりやすい文章」がかけるスキルを身につけることとなります。
そこで本書では、一文は短くてよく、一つずつ伝えればよいと言ってくれています。
その上で、「結論は先に書く」「ひらがなを適宜つかう」「改行を多用する」など読み手が第一印象で読みやすいと感じてくれるノウハウを紹介してくれています。
ブロガー本人が大人だからといって「かしこまった文章」を書く必要がないとわかって、書くのがまた少し「楽に」なりました。
よまれなくてしんどい
ブログの指南書ではよく、読者が読みたいことを書くようにとアドバイスされています。
そのとおりと思いつつも、気が乗らなくて「書くのがしんどい」状態におちいったことがあります。
しかし、竹村氏は企画の提案するさい、こんなことを気をつけていたそうです。
「著者が書きたいこと」を提案するのではなくて、「著者が書きたいことと読者が読みたいこと」の2つが重なる部分を見つけて提案する」ことでした。
「書くことがしんどい」竹村俊助著p.138
興味が重なるテーマって例えば何やろね?
「自分ごと」になるようなテーマを選ぶ
「書くことがしんどい」竹村俊助著p.154
適切なテーマを選べば、読者にとっても「自分ごと」になりやすく、興味をもってもらえるということのようです。
迷ったら、このテーマの中から考えてみるといいかもしれません。
①お金(仕事、働き方を含む)②食欲 ③恋愛・結婚・家族 ④健康 ⑤教育
「書くことがしんどい」竹村俊助著p.155
テーマのサンプルも提案してくれています。
確かにすべて「自分ごと」になるテーマです。
平凡な私にも、仕事をして、低糖質スイーツを作り、同棲している相方がいて、健康診断の結果が気になったり、英会話をならっていたりと、なにかしら①〜⑤にあてはまる環境にいると気付くことができました。
であれば、私にとっても、読者にとっても「自分ごと」にあてはまる記事が書けそうな気になりました。
これで、「書くのがしんどい」呪縛(じゅばく)から開放された気がしました。
つまらなくてしんどい
文章を書くなら「おもしろいもの(読者が興味をもってくれるもの)」を書きたいと思うかもしれません。
ただ、今まで書くことに苦手意識を持っていた「ブログ初心者」にはハードルが高いです。
また「書くのがしんどい」状態におちいってしまいます。
そこで竹村氏は
おもしろい文章は「共感8割、発見2割」
「書くことがしんどい」竹村俊助著p.182
また、こうとも言っています。
おもしろいと思う文章の8割くらいは、決して新しい情報ではない
「書くことがしんどい」竹村俊助著p.184
どのように読者の共感をよぶかのノウハウはネタバレになるので本書を読んでいただければと思います。
ただ、読者がおもしろい(興味をそそる)文章は共感できる事例を含めることによって読者が「自分ごと」と感じてくれれば、それだけでも読者にとって「おもしろいと思う文章」になるということでした。
新しい情報でなくても自分の体験談をちょい足しすればよいとわかっただけでも、「書くのがしんどい」の呪縛から少し開放された気持ちになれました。
続かなくてしんどい
たいがい三日坊主のおれには耳がいたいわ〜。
継続するのが誰にとっても一番しんどいことかもしれません。
そこで竹村氏は文章を書くことを習慣づけるきっかけとしてTwitterでの発信を勧めています。
長文という「フルマラソン」をするなら、まずツイートという「散歩」から
「書くことがしんどい」竹村俊助著p.247
また、こんな表現もありました。
出世魚のように小さく生んで、大きく育てる
「書くことがしんどい」竹村俊助著p.248
さらにこんなことも
ちょっとした発想を「メモ→ツイート→ブログ」と出世魚のように育てていく方法をとっています。
「書くことがしんどい」竹村俊助著p.251
ブログの毎日更新はハードルが高いですが、毎日ツイートであればハードルは下がります。
文字数制限140文字という中に、読者に共感してもらいつつポジティブな情報を発信することもかなり難しいとは思います。
幸い、3月からTwitterを始め「3日坊主」は卒業できているので、「書くのがしんどい」の呪縛から少しは開放されたのかもしれません。
書けば人生が変わる
「しんどい」を乗り越えた先に何がみえるのか。
是非見てみたいです。
おれたちの人生も変わるんやろか?
ただ、竹村氏が本書でのべている以下の点に、私は共感しました。
いまは「書ける人」が有利な時代
「書くことがしんどい」竹村俊助著p.288
「話す」のが得意な人が圧倒的に有利だったのです。
しかしいまは「初対面がテキスト」というケースが増えています。
「書くことがしんどい」竹村俊助著p.289
引っ込み思案の人も文章で「敗者復活戦」ができる。
「書くことがしんどい」竹村俊助著p.290
口頭でのコミュニケーションが苦手だった人にとって希望であり、書くことよりも口頭で伝えるのが得意だった人にとっては、いま頑張ればまだまだ追いつけると感じました。
「書けば人生がかわる」かは正直わかりませんが、「書くのがしんどい」って言ってられない時代になったと認識することができました。
読後のブログ管理者のマインドがどう変わったか
本書を読んで「書くこと」への抵抗感はかなり薄らいだと思います。
いままでは「書くこと」は上「手く書けないことによる苦手意識」に加え
「受験のために小論文を書く」「仕事で取引際にメールを書く」といった「何か必要に迫られて書く」「失敗できない環境で書く」ということを強いられて来たきがします。
そりゃ、書くことがしんどくなって当然やで〜。
ブログを始めた時も「自由に書いてよい」はずなのに、無意識のうちに苦手意識の呪縛にがんじがらめになっていたのだと「書くのがしんどい」を読んで気づくことができました。
おかげで、書くことが楽しくなりそうです。
コメント